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4/1 再び餘部鉄橋へ行き、帰りに城崎温泉へ(後編) [鉄道(JR)のこと]



↑上り臨時快速「想い出のあまるべ」号、餘部鉄橋を渡る

前編では、京都から下り「想い出のあまるべ」号の浜坂行きが餘部鉄橋を通る手前までを書いた。
後編は、その続きからとなる。
下り特急「はまかぜ」1号が通過し、いよいよ今回の主目的であるDD51ディーゼル機関車+12系客車4両による下り「想い出のあまるべ」号が餘部鉄橋を渡る。

餘部駅時刻
13:16発 下り臨時快速「想い出のあまるべ」号 浜坂行き

まずは、走行シーンを動画で撮影する。
雲模様のため、画質がよろしくないことはご了承願います。

下り「想い出のあまるべ」号が餘部駅に到着した後は、Iさんを置いてきぼりにして客車の最後尾からサボ、先頭の機関車まで撮影しに行ってしまい、Iさんには悪いことをしました。ごめんなさい。







13:31発 上り普通 豊岡行き

13:43餘部駅通過 上り特急「はまかぜ」1号

下りの際と違って、桜メインにして撮影してみた。
「はまかぜ」が通過した後、餘部駅の待合室に展示されている「余部鉄橋設計図(複写) 」があったので、しばし眺める。ミリ単位まで書き込まれている。鉄橋の完成は1912年(明治45年)であり、設計図はそれよりも以前の作成だが、当時の技術水準を知ることができる資料だ。
←餘部鉄橋の資料

ここで高台にある餘部駅から下界の街に降りて、今度は街から鉄橋を見上げる形で列車を撮影することにする。それは、上りの「想い出のあまるべ」号を駅側から撮影するとディーゼル機関車が写らず、客車の最後尾しか写せないためだ。

試し撮りも兼ねて、下りの普通を撮影。
14:00発 下り普通 浜坂行き

このあと、Iさんとしゃべりに夢中になっていたら、あっという間に上りの「想い出のあまるべ」号が餘部鉄橋を渡る時間が迫ってきた。

14:43発 上り臨時快速「想い出のあまるべ」号 豊岡行き


この「想い出のあまるべ」号は、私たちが行ったこの4月1日が運行最終日であった。次走るとしても、架け替え工事中かそれとも架け替え後になるのかはわからない。ひょっとすると、もう二度と走ってくれないのかもしれない。私は何度となく嵯峨駅近くで見た客車列車がいつの間にかいなくなっていたあの昔の頃をふと思い出し、感傷に浸っていた。久しぶりに普通客車列車(種別は快速だったけれど)を見て、思わずまだ普通に見られた子どもの頃と重なって見えてならかった。同じ山陰本線であるだけに。

「想い出のあまるべ」号を見送ってから、餘部駅まで戻って、15:28発の普通 豊岡行きに乗ることにする。


↑今更ながら、改めてみると高い橋脚の餘部鉄橋

・餘部(15:28発)-〔JR山陰本線ワンマン普通〕→城崎温泉(16:09着)


最大の目的が終了した同業さん(鉄道ファン)が大挙してこのディーゼルカーに乗り込んで、混雑率で言うならば、通勤列車化とした。
私達は座れず、立ちっぱなしであった。
福知山駅での朝食から実はほとんど食事らしい食事は取っておらず、チョコレートで飢えをしのぐしかなかった。どこまで持つのだろうか。また、腰の状態が思わしくなく、けっこう悲鳴を上げてきている状態であった。餘部まで来たのなら、城崎温泉につかりたいという願望があり、温泉につかろうということになる。温泉に入った後、食事を取るという予定にする。
40分ほどで城崎温泉に到着。多くの同業さんたちは隣に止まっていた京都行きの特急「きのさき」10号に乗り込んでいった。
 
↑左:城崎温泉駅駅舎 右:城崎温泉駅の駅名標

私達は青春18きっぷを使っているため、特急には目もくれず、温泉につかりたい一心で駅の改札を出たが、その前に帰りの電車について、プランを練る。
 
↑城崎温泉駅前にあったもの 左:湯飲場 右:島崎藤村の文学碑

その後、7つある外湯のうち、どこにしようかとIさんと思案したが、洞窟風呂がある「一の湯」にすることにした。途中少し雨が降ってきたが、すぐやんだ。ゆっくり歩いて10分ほどで「一の湯」に。入湯料大人600円也。


私は、おととし3月の熊本県・山鹿温泉に行って以来の温泉だ。温泉につかると、疲れが大いに取れたような気がした。極楽でした。でも、久しぶりの温泉ということもあって、無理につかり過ぎてしまう。温泉に行くとよくありがちなことではあるが。ちょっとした脱水症状で脱衣場でゆっくりしてしまう。


↑大たに川沿いの柳が美しい

乗る電車まであと1時間ほどだったので、そろそろ食べに行かなければということで、城崎温泉駅方向へIさんと歩いていったのだが、ここで予定を大きく狂わされてしまう。行きにいくつか見つけていた食べ物屋全てがほとんど18時で営業が終了していた。このときの時間は、18時過ぎ。店じまいが早すぎるというのか、これが城崎の常識らしい。とは言え、昔の嵐山も似たようなものである(最近はどうかはわからないが)。歩いてとりあえず城崎温泉駅に到着。しかし、乗る予定の電車まで1時間ある。何もないなかで(もちろんコンビニなんてない)、待ち続けるのもどうかと思っていると、ちょうどもう出発する豊岡行きが止まっているではないか。少し迷ったが、慌てて乗ることにした。

・城崎温泉(18:17発)-〔JR山陰本線ワンマン普通〕→豊岡(18:30着)
途中駅は、玄武洞(げんぶどう)のみ。浜坂から来た列車のため、私達よりも長めに餘部にいたと思われる人たちも乗っていた。あたりはだんだんと真っ暗になってきた。しかし、お腹が空く。

・豊岡(18:36発)-〔JR山陰本線ワンマン普通〕→福知山(19:46着)
さらにお腹が空いてくる。途中の和田山で播但線に乗り換えの合間に食料を調達することも考えたが、今まで途中下車すらしたことがないので、非常にリスクが大きい。まだ福知山ならマクドナルドがあることを朝の途中下車で気づいていたので、福知山まで乗ることにした。ご飯ものが食べたいが、そんなことも言っていられない。当てがあるだけマシ。疲労もあって眠たくなってきたので、しばらく寝ることに。寝たら、少しでも飢えをしのげるという計算もあってのことだが。
やっとこさ福知山に着いたのであった。

福知山に着いてすぐ、Iさんが駅構内に餃子の王将があったことを思い出す。私もすっかり忘れていた。どうせならマクドよりも王将がいい。餃子の王将がこれほどまぶしく感じたことがない。かなり喜び勇んで王将に入ったのであった。
いつもならメニューの写真を撮るのだが、あまりにお腹が空いていたので、忘れてしまっていた。
私が食べたのは、スタミナ味噌焼ホルモン定食(味噌焼ホルモン、餃子1人前、サラダ、スープ、キムチ、ご飯)に焼き飯(スープつき)、唐揚げ(一部)、酢豚(一部)を食べきった。途中で全部食べられないかもと思ったけど、食べ切った。いつもは抑えている食欲はこのときばかりは爆発した。
食欲が戻ると、元気になるものだから不思議である。
夢中になって食べていると、次に乗る電車まではあとわずかになったので、ホームに上がる。

・福知山(20:59発)-〔JR山陰本線ワンマン普通〕→園部(22:18着)

↑方向幕が園部到着後、さっさと「福知山」に変えられたが、
  これに乗って園部まで来た


今回はほとんどの列車がワンマンになっているため、バスに乗っているような錯覚に陥りがちである。この列車の運転士は、なかなか丁寧である。単線なので行き違いがあったりするが、その時々でちゃんと説明してくれるし、乗客が降りる際もお礼も言う。ごく当たり前のことではあるが、ちゃんとしていてなかなかGood Jobな運転士であった。

・園部(22:26発)-〔JR山陰本線(嵯峨野線)普通〕→京都(23:15着)


電車の側面表示で「京都」と出れば、ほぼこっちのもの。終わりが近づいてきた。この電車に乗っている間、ほとんど2人とも眠り込んでいた。朝はあんなにうるさいと思っていた保津峡付近のトンネルも全く気づかなかった。二条に到着するが、今回使っている青春18きっぷの都合上、一緒に降りなければならないため、京都まで乗りとおす。京都駅でIさんと解散。

・京都(23:23発)-〔JR山陰本線(嵯峨野線)普通〕→二条(23:30着)


この日乗った山陰本線の電車は全て湘南形と呼ばれる113・115系電車であったが、今回初めて国鉄末期・JR初期に「新快速」として使われていた117系である。日曜日の遅い時間に8両もつないでくれているので、ガラガラであった。あっという間に二条に到着。



今回は、Iさんが餘部鉄橋を見てみたいということから日帰り旅行を実行した訳だが、行ってみたらやっぱり私の方が興奮してしまったようである。Iさん、行かせてくれてありがとう。そして、無駄話をたくさん聞いてくれてありがとう。温泉にもつかれたし、よかったです。お疲れ様でした。


【今回のデータ】(Iさんとの同一行路部分)
総移動距離…370.2km
乗車本数…9本
乗車時間…8時間02分
値段…1,580円(青春18きっぷ1枚あたり)
※青春18きっぷでない場合、6,520円(1人あたり)

【今回の行路】(Iさんとの同一行路部分)
二条(5:40発)-〔JR山陰本線(嵯峨野線)普通〕→園部(6:19着、6:21発)-〔JR山陰本線ワンマン普通〕→福知山(7:28着、8:20発)-〔JR山陰本線ワンマン普通〕→豊岡(9:24着、9:52発)-〔JR山陰本線ワンマン普通〕→餘部(10:51着、15:28発)-〔JR山陰本線ワンマン普通〕→城崎温泉(16:09着、18:17発)-〔JR山陰本線ワンマン普通〕→豊岡(18:30着、18:36発)-〔JR山陰本線ワンマン普通〕→福知山(19:46着、20:59発)-〔JR山陰本線ワンマン普通〕→園部(22:18着、22:26発)-〔JR山陰本線(嵯峨野線)普通〕→京都(23:15着)



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4/1 再び餘部鉄橋へ行き、帰りに城崎温泉へ(前編)

・2006年10月21日運転「急行 あまるべ」(キハ58系)運転に関する記事
一番電車で…(ケータイより)
到着したものの(ケータイより)
帰ってます(ケータイより)
JR山陰本線 餘部鉄橋を渡るキハ58系急行型
10/21 餘部経由一回り日帰り旅行(行き編)
10/21 餘部経由一回り日帰り旅行(餘部滞在・帰り編)


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yas

楽しく拝見させていただきました~(^_^)
鉄道・温泉・・・そして王将。。。良いですね~
最後から2枚目の113系は元祖湘南色ですね!
やっぱりいいですねこの色は(^-^)
by yas (2007-04-06 09:49) 

えちこ

色々あったようですが、後から考えればすごく楽しい思い出が
残る旅でしたね〜。空腹と戦いながらの電車旅、思い出話に花が咲きそう。
城崎温泉に入れたのも良かったですね〜。
by えちこ (2007-04-06 23:37) 

I

お初、Iです。
いやぁ、本当にお疲れ様でした。
いろいろありましたけど、いい小旅行ができましたよね!
餘部も良かったですけど、あれほど王将に感謝したことはなかったです(^^)
最初から先導していただき、ありがとうございました。
いろいろ悩みもありますがお互い前進あるのみ、頑張りましょう!
by I (2007-04-07 16:00) 

manamana

城崎温泉、しっとりしていて行ってみたいです。
王将が福知山駅の構内にあるんですね。
重宝しそうです。
餘部鉄橋は、歴史遺産として残せればいいのですが。
by manamana (2007-04-08 07:41) 

norinori

yas さまへ
コメント&nice!、どうもありがとうございます。
できることをなるべくしたかったので。
空腹は別ですけどね(苦笑)。
山陰線でも元祖湘南色を見るのは、けっこう難しくなったので、
今見かけるとホッとします。

えちこ さまへ
コメント&nice!、どうもありがとうございます。
特に後半部分は空腹と戦いながらの旅でした。
でも、その分思い出が残る旅だったと思います。
久しぶりに城崎温泉に行けてよかったです。

I さまへ
どうもこちらではお初です。
先日は、どうもお疲れ様でした。
本当にいろいろありましたけど、一緒に行けてよかったです。
そうそう王将があることにあんなにありがたく感じたことはなかったです。
ちょっと独断専行気味ではなかったかなと思ってましたので、
そう言って頂けるとありがたいです。
お互い前進あるのみですね、頑張りましょう!

manamana さまへ
はじめまして。
コメント&nice!、どうもありがとうございます。
まさとし3055さんのところでお目にかかっていたと思います。
よろしくお願いいたします。
城崎温泉は、川が流れていて落ち着きます。
外湯めぐりもできますし、行って見て下さいね。
夜の遅い時間ですと、駅弁もないので、福知山駅の王将はかなり
ありがたいです。
餘部鉄橋の橋梁の一部は、残されるようですが、できればそのままの
姿で残して欲しいものです。

barbie さまへ
nice!、どうもありがとうございます。
by norinori (2007-04-10 16:32) 

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