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そうや、薄墨桜へ行こう!!(4 最終回・帰り編) [旅行記]



↑樽見駅に停車する樽見鉄道のレールバスと桜(4月6日撮影)

第3回まで書いた「そうや、薄墨桜へ行こう!!」シリーズであるが、すっかり薄墨桜からの帰りを書くのを忘れていた。
前回は、4月6日17時15分頃に薄墨公園から樽見鉄道樽見駅へ歩いて行ったところまでを書いた。
今回はそこから帰りまで。
ゆっくり歩いて20分弱で樽見駅に着くと、ちょうど帰りに乗るレールバスがやってきたところであった。

・樽見(17:58発)-〔樽見鉄道樽見線ワンマン普通〕→大垣(19:02着)
レールバスを入れて、パシャパシャ撮影。
このレールバス、石原絢子さんの新曲「薄墨桜」をPRするため、特大のステッカーを扉横に貼り付けている。
ソニーレコードからこの新曲を出しているのは知らなかった。意外なところでソニーつながりを発見。



また、故池田万寿夫氏がデザインされた外部塗装となっている。
大垣から乗って樽見に着いたときのような混雑はなく、ちょうどピークを外せた様でよかった。
立ち客はいない状態で樽見を発車。
だんだんと乗車客は増えていき、本巣で若干降車で減ったが、それ以上に乗車客が多い。
そして、あたりは日が暮れ、真っ暗になっていた。
樽見鉄道は、10年ほど前までセメントを主力とする貨物営業で経営が成り立ち、全国にある第3セクター鉄道のなかでも優等生的な存在であった。旅客輸送は赤字であったが、内部補助ができる状態であった。しかし、セメント輸送が激減の後、昨年3月に貨物営業が終了し、在廃論議待ったなしの状態にまでなっている。
このままなくして欲しくないのは言うまでもないが、簡単に残せとは言えないのも正直なところである。
このあたりの事情がある程度わかるだけに…。
そんなことをあれこれと考えているうちに大垣に着いた。
お腹が空いていては困る(ここでは餘部行きの教訓が生きている)ので、大垣駅ビル1Fにある「エピシェール」でパンを買う。以前は店内にイートインコーナーがあったが、ビル全体が改装されていて、なくなっていた。
行きと同じく東海道線に乗って帰る手もあるが、ここは敢えて遠回りして桑名まで近鉄に乗り、JRで亀山へ回り、そして柘植へ行き、草津線、草津からは東海道線でというルートで京都に帰ることにする。

・大垣(19:12発)-〔近鉄養老線ワンマン普通〕→桑名(20:19着)



岐阜県には意外かもしれないが、関西の私鉄である近鉄が乗り入れている。
しかし、近鉄は今年秋に養老線の運営からは退き、新しく設立された養老鉄道へ移管される予定である。
ちょうど通勤時間にも重なり、1番線の桑名行きに乗ると座ることはできなかった。2番線の揖斐行きと同時発車。
次の西大垣手前で揖斐行きと分かれる。
牧田川、杭瀬川と渡り、高架駅の烏江。
養老高田でほとんどの客が降り、一気に閑散とする。養老は、養老の滝や養老天命反転地のある養老公園の最寄駅。私にとっても懐かしいところである。でも、車でしか行ったことがないけど。
軌道がしっかりとしていないこともあって、走っている最中車内はガタガタに揺れる。
三重県に入って、最初の駅が多度大社が有名な多度。
桑名の4番線ホームに入って、終点。

・桑名(20:27発)-〔JR関西本線快速〕→亀山(21:08着)



桑名はJR東海と近鉄の共用駅となっており、乗換改札がない。
快速ではあるものの、ここ桑名からは各駅に停車する。
この時間帯も利用客が多く、座ることはできなかった。無人駅が多いので、駅に着く度に車掌さんは走って降車客の集札を行う。とはいえ、見ている限りはほとんどが定期客であった。
妙に長く感じたが、やっと亀山に到着。
このとき、15日に震度5強の地震が起こることはまだ知らない。

・亀山(21:13発)-〔JR関西本線ワンマン普通〕→柘植(21:38着)



亀山からは非電化区間になるので、ディーゼルカーとなる。そして、JR東海からJR西日本の管轄となる。
加太(かぶと)を過ぎ、スイッチバック式の中在家信号場を確認しようとしたが、暗くてよくわからず仕舞い。
このあたりは加太越えと言われる急勾配の難所である。
この区間を敷設した関西鉄道がこの悪条件のなかで、官設鉄道(東海道線)とよく競争していたと思う。
そんなことを思っているうちに、柘植に着き、ここで草津線に乗り換える。

・柘植(21:42発)-〔JR草津線普通〕→草津(22:27着)

 

草津線は電化されているので、電車である。発車しだしてから、大垣で購入したパンを食べる。どれもがおいしい。またしても、電車が走り出すとガタガタに揺れる。路盤がしっかりしていないせいだろう。ちょっと怖い気もする。江戸時代の東海道と言えば、名古屋からだと名古屋~桑名~亀山~柘植~草津~大津~京都なので、本来であれば、関ヶ原まわりではなく、こちらが「東海道」と名乗るべきだろう。しかし、明治時代以降は関ヶ原まわりが「東海道」となってしまった。柘植から45分で草津に到着。

・草津(22:49発)-〔JR東海道本線(琵琶湖線)新快速〕→京都(23:08着)
・京都(23:23発)-〔JR山陰本線(嵯峨野線)普通〕→二条(23:30着)




友人から電話がかかっていたので、折り返しの連絡を済ませてから京都までの新快速に乗る。金曜日だったということと、新快速の最終ということで全く座れずに京都へ。京都からは慣れた嵯峨野線で二条へ帰る。


薄墨桜へは初めて行ったわけだが、私としてはようやく行けたという思いが強い。
住んでいたことのある大垣の今を少し見られたわけであるし、米原駅のよもぎそばも食べられたし、いい一人旅でした。
今回で「そうや、薄墨桜へ行こう!!」シリーズは、終了です。ありがとうございました。


・そうや、薄墨桜へ行こう!!シリーズ
1 行きのJR編
2 樽見鉄道編
3 いよいよ本編
4  最終回・帰り編


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コメント 4

Jetstream31

スイッチバックって、現役じゃないですよね??
by Jetstream31 (2007-04-22 19:29) 

yas

かなりローカルなほうから帰って来られたですね。
行きでこちらを選択していればもっと引っ張れたかも知れませんね(^-^;
旅良いですね。。。行きたいなぁ。。。
by yas (2007-04-22 20:50) 

norinori

Jetstream31 さまへ
コメント&nice!、どうもありがとうございます。
Jetさんの仰るとおりで、昨年3月から現在、休止中です。
いずれ、正式に廃止になる気がします。

yas さまへ
コメント&nice!、どうもありがとうございます。
最後まで一気に読んで頂いて、おおきにです。
もっと早く出れば、よかったのでしょうが。
どうしても米原の「よもぎそば」を食べたかったので…。
あっ、私も食い意地、張っていますね。。
by norinori (2007-04-24 00:17) 

norinori

水郷楽人 さまへ
nice!、どうもありがとうございます。
by norinori (2007-04-28 16:28) 

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